ワードプレスを始めたいけれども、「続けられるかわからないことに出来れば費用はかけたくない」そんな方も多いと思います。
少しでもコストを抑えてブログ作りを始めたい方のために、このページでは人気の無料テーマを紹介しています。
ここではそれぞれの無料テーマの特徴と違いについてわかりやすく解説しています。
まず、テーマを選ぶ上で大切になってくる要素や、比較のポイントを説明してみます。あくまでも私の主張となりますのでご了承ください。
2018年に登場したブロックエディター(グーテンベルク)は当初、その使いにくさから不人気でしたが、年々その利便性が高まっています。 いまからブログを始めるならブロックエディターに完全対応しているテーマを選びましょう。
正直なところクラシックエディターを使っている人も多いと思いますが、 Swellなどの登場によってクラシックエディターよりもブロックエディターの方が簡単にかつスピーディーに記事を作成できるようになってきたと思います。
無料テーマでも有料テーマでもこれからのワードプレステーマ選びはブロックエディターに完全対応していてテーマ専用のオリジナルブロックが多いテーマを選んだ方が良いでしょう。
ブロックエディターで大事なのはオリジナルの専用ブロックの充実さ。と言えます。
例えば「吹き出し」「アイコン付きボックス」「ステップ説明」のような作成が難しい要素でも、マウス操作で簡単に作ることが出来ます。
このオリジナルブロックが充実しているテーマだと、効率的に記事がかけます。
そのため、無料テーマであってもオリジナルブロックに力を入れているテーマを選ぶのが良いでしょう。 「Cocoon」「Lightning」「Luxeritas」はオリジナルブロックが多数用意されています。
定期的なバージョンアップをしていることも重要だと思います。
できれば半年以内、1年以内に数回はバージョンアップを実施しているテーマを選んだ方が良いでしょう。
人気のテーマでも、しばらくバージョンアップをしていないようなテーマもあります。 無料テーマであっても、ある程度バージョンアップを行っているテーマを探しましょう。
5つの人気テーマを紹介していきます。
テーマ | エディタ | 評価 | 特徴 |
---|---|---|---|
Cocoon コクーン |
★★★★★ | 個人ブログに大人気の無料テーマ。登録者200万超え。2022年からエックスサーバーが運営管理。 | |
Lightning ライトニング |
★★★★☆ | WordPress.orgの公式ディレクトリに掲載されているテーマ。インストール数7万件以上(※2022年3月時点)となっています。 | |
Luxeritas ルクセリタス |
★★★★☆ | 高速化でめっぽう速い無料テーマ。SEO最適化も充実。さらにオリジナルブロックも搭載。 | |
Xeory Base セオリー |
★★★☆☆ | 洗練されたシンプルなデザイン。 | |
Rebirth リバース |
★★★☆☆ | TCDが有料で販売する予定だったテーマを無料で配布。TCDだけありデザイン性が良い。 |
cocoonは無料テーマでは昔から人気のあるテーマ。シンプリティと言うこれも大人気だった無料テーマを作った「わいひら氏」が満を持して制作したテーマが このCocoonになります。
ver2とは言え2015年ぐらい提供されているテーマでこれまでに200万ダウンロードを達成しています。かなりの期間その人気を保っていることになります。 最近はすこし更新頻度が落ちていましたが、2022年にエックスサーバーに譲渡されサポート体制が充実しました。 現在でも、わいひら氏が更新を行っていますがエックスサーバーが入ったことで、より体制が強化されたと言えます。
ブロックエディターにも対応しています。 無料テーマを考えたらまず試してみたい優良テーマだと言えるでしょう。
無料テーマなので料金は当然かかりません。さらにCocoonは「エックスサーバー」や「Conoha WING」など人気のレンタルサーバーと 契約する際に推奨テーマとして紹介もされています。
ブロックエディター対応テーマというだけではなく、Cocoonオリジナルのブロックが22個。さらにオリジナル機能が7種類で合計29種類も用意されています。
Cocoonには無料テーマと思えないほどの機能が実装されています。オリジナルブロックとはまた別の機能になります。
ランキング生成機能やタグ一括管理だけでなく 「吹き出し設定」「簡易アクセス集計」「バックアップ機能」「高速化機能」など様々な機能と40種類近い設定が出来るようになっています。
無料版でも有料テーマ以上に機能を実装しているテーマになっています。
Cocoonの難点はデザイン性と言われています。80種類近いデザインスキンも搭載していますが、デザイン性については有料テーマに譲るところとなっています。
そのため有料テーマ並みのデザインを求める場合、テンプレートファイルをいじりHTMLやCSSを編集する知識が必要になります。
個人ブロガー向けの無料テーマとしては一強の感があり、沢山のブロガーが採用しているのがCocoonになります。
高機能な面、管理が難しいという声もありますが、迷ったらCocoonという認識で問題のない人気テーマだと言えるでしょう。
Lightingは企業サイトや店舗サイトなどビジネス系のサイト作りに向いている無料テーマになります。
テーマは法人企業である株式会社ベクトルが管理していて定期的にバージョンアップもされています。 wordpressの公式テーマにも選ばれ、これまでに8万件近くダウンロードされている人気テーマになっています。
ビジネステーマで無料の物を探す場合、日本製のテーマで言えばこのLightingが最も人気があるテーマではないでしょうか。
無料版からグレードアップして有料プランへの変更も可能になっているため、最初は無料で作って後から有料版に移行することも出来ます。
ブロックエディターに対応しているだけでなく、専用のプラグインも提供されています。
Lightningの特徴は無料プランと有料プランを備えていること。さらに専用の独自プラグインが多数提供されているので、 それらのプラグインを導入することで機能性を大きく高めることが出来ます。
ワードプレスの公式テーマとして採用されているため、管理画面から簡単にテーマが導入できる点もメリットになります。
本来であれば公式サイトからZIPファイルをダウンロードしなくてはいけませんが、公式テーマの場合「管理画面」>「テーマ」からテーマ名の検索するだけで インストールが可能になっています。
ちょっとしたことですが公式テーマだから可能なメリットになっています。
Lightningはブロックエディターに対応しています。それだけでなくブロックエディター専用とも言えるプラグインVK Blockを入れることで オリジナルブロックを13種類ほど作成できるようになります(スライダー、横並びアイコン、FAQ、吹き出し、枠線ブロック、ステップ)など。
Lightningの専用プラグインは「VK Block」だけにとどまらず「VK Block Patterns」と呼ばれるプラグインも無料で提供されています。
「VK Block Patterns」はオリジナルブロックで提供されるのような「吹き出し」「枠線ブロック」といった単体の装飾ではなく、 「資料請求とお問合せ」と言ったような複雑なデザインがパターン化されて幾つも登録されているプラグインになります。
Lightningはビジネス向けに人気のテーマとなっています。 提供されているプラグインを活用することでビジネス向けのページが簡単に作成できるようになっています。
よりクオリティの高いものを求める場合は有料版のテーマも提供されています。この場合、年間で9900円となります。
高速化と多機能を兼ね備えたブロガー向け無料テーマが「ルクセリタス」になります。
ブロックエディター搭載でオリジナルブロックも多数備えているため、記事を多く書きたいブロガーに向いています。
機能性についてはCocoonと似ていてLuxeritasカスタマイザーでは16個の詳細設定が出来るようになっています。
ルクセリタスの最大の特徴は「高速化」となっていて合わせて8つの高速化施策を導入しています。
そのため無料テーマだけでなく有料テーマと比較しても、優れた高速性を持ち合わせています。
公式ページを見ると「Google Pagespeed Insights」や「GTmetrix」でとても高いスコアを出しています。
さらにSEO対策も充分すぎるほどに最適化されています。metaディスクリプション、OGP設定、タイトルタグの設定、 canonical設定など Luxeritas カスタマイザーでこと細かに設定できます。
構造化データについても対応しているため内部SEOについては無料版のクオリティを遥かに超えていると言えます。
ブロックエディター対応で、なおかつ「枠線ブロック」「吹き出し」「シンタックスハイライター」など合わせて13種類のオリジナルブロックを搭載しています。
Cocoonほどではないですが、ライティング効率化にも優れているテーマだと言えるでしょう。
テーマデザインは他のテーマと比べるとシンプルなデザインになっています。
luxeritasは無料テーマになっていますが、フッターに「WordPress Luxeritas Theme is provided by “Thought is free"」と言う テーマ名表示が出てきます。
この表示を削除するためには有料プラグイン(5,230円)が必要になります。
公式サイトの雰囲気以上に「高速化」「SEO最適化」機能が強化されている無料テーマがluxeritasだと言えます。 内部の管理画面からしてもその点が伺えます。
競合テーマとして「Cocoon」が思いつきますが「高速化」だけで言えばcocoonよりも機能が良いでしょう。
有料のワードプレステーマで知られているTCDの無料テーマ。Rebirth(リバース)になります。
TCDが提供するテーマだけありデフォルトのテーマデザインについては凝った作りになってます。 無料テーマであってもかっちりしたデザインでワードプレスを作成したい方に向いているテーマと言えます。
TCDは「企業向け」「メディアサイト向け」「旅館向け」など様々なジャンル別にわけられた有料テーマを80以上も提供しています。
そんな中、初めての無料テーマを配布。「Rebirth」がリリースされています。
Rebirthの最もなメリットは初期デザインの良さと言えます。本来有料テーマとして販売するつもりの物がリデザインされているため、 公式サイトの見本を見てもわかるようにデザインのクオリティが高いブログが作成できます。
ブロックエディターを採用しています。ただし2023年5月現在では「吹き出し」「装飾ボックス」などオリジナルブロックについては搭載されていません。
Rebirthのデメリットは機能性と言えます。TCD設定などTCD独自の設定についてはついていますが、 ブロックエディターについてはオリジナルブロックなどの少なさが目立ちます。
例えばCocoonでついているような「吹き出し」「FAQ」「ランキング」「付箋風ボックス」などの装飾はまだ実装されていません。
デザイン性が高いという利点がある一方で、ブロックエディターやについてはオリジナルブロックが実装されていません。
Xeoryは人気ブログ「バズ部」のノウハウを基に作成されたコンテンツマーケティングのための無料テーマになります。
メディアサイトを構築したいブロガー向けのテーマと言って良いでしょう。
Xeoryの最大の特徴はその洗練されたデザインではないでしょうか。 シンプルでありながらバランスの良いデザインになっています。
2023年5月現在ではXeoryはブロックエディターに対応しています。ただしオリジナルブロックは未実装となります。
サイト型テーマである「Xeory Extension」とブログ型テーマである「Xeory Base」の2種類のテーマが提供されています。
「Xeory Extension」はコーポレートサイトに向いているテーマで「Xeory Base」はブログに向いているテーマと言えます。
またXeoryではプラグインを2種類提供しています。
1つはスマホ画面の1番下にバナーを固定設置できる「追尾型バナー生成プラグイン Xeory Fixed Banner」。
もう1つは記事内にスライドを設置できる「記事内画像スライドプラグイン Xeory Visual Slider」
それぞれ有料となりバナー設置プラグインが4,800円。スライド設置プラグインが9,800円となります。
非常に洗練されたテーマデザインをしているためデザイン重視の方におすすめのテーマ。 ただしオリジナルブロックは搭載していませんので、装飾に凝ったライティングは不得意な部分になります。
用途を満たす無料のワードプレステーマはそこまで多くありません。実質2~3個ほどのテーマに人気が偏っています。
shiba
Web制作を始めて約20年(HTML/CSS、Photoshop、Webマーケティング)。2005年から当サイトの運営を開始。 これまでに300個以上のドメインを取得、10社を超えるレンタルサーバーを利用してきました。