日本語ドメインとは?有名サイトやメリット・デメリットを紹介
日本語ドメインとは、読んで字のごとくURLが英語ではなく日本語で取得できる独自ドメインのことになります。
「http://www.日本語ドメイン.com」
このように、ドメイン名(URLの部分)が日本語で表記されるので日本語ドメインと呼びます。
日本語でドメインが取得できる「日本語ドメイン」が登場したのが2005年頃。
2010年頃の一時期、この日本語ドメインは取得する人がかなり増えて人気のドメインになっていました。
当ページでは日本語ドメインのメリットとデメリット。現在の概況について解説していきたいと思います。
日本語ドメインを採用している有名サイト
日本語ドメインを採用しているWebサイトを紹介します。現況としては商標権対策で日本語ドメインを登録しているケースが多くなっています。
求人ボックス
価格.conが運営している転職サイト「求人ボックス」では日本語ドメインを採用しています。
ドメインの商標対策で取得されているケースもあり
企業が日本語ドメインを採用するケースとしては、英字でのドメインを作った上で商標権を守るために日本語ドメインを追加して取得するケースがあります。
リダイレクトをかけて英字ドメインに転送するか、Webページを載せずデータなしとするか。
メリット・強み
URLが日本語でそのまま表示される視認性の良さ
日本語ドメインのメリットはYahooやGoogleなどで検索したときに、URLが日本語で表示されることだと思います。
もちろんタイトルを見ればそのページの内容がわかるわけですが、さらにドメインも日本語で書いてあるため、
視認性の意味ではよりわかりやすくなっています。
お店の名前や地域を日本語ドメインに混ぜることで、ドメイン自体がお店やサービスのブランディングに一役買ってくれるわけです。
デメリット
日本人以外にはドメイン名が読めない
日本語ドメインは英語表記のドメイン名ではないため、当然、海外の人には
ドメイン名を読むことができません。
日本語圏のホームページの場合、訪れる訪問者はほとんどが日本人になりますので、
デメリットと言えるほどのデメリットではありませんが、海外からの訪問者を考えた場合は日本語ドメインは
外したほうが良いでしょう。
Punycode(ピュニコード)の管理がかかる
日本語ドメインの最大のデメリットは、どこでも日本語で表示されるわけではないことです。
例えばツイッター。ツイッターでは日本語ドメインは表示されません。
ピュニコードと呼ばれる英数字に変換されて表示されます。
たとえば、「独自ドメイン.jp」という日本語ドメインのホームぺージがあったとして、ピュニコード変換をすると以下のようになります。
「独自ドメイン.jp」←日本語ドメイン
「xn--eckwd4c7cy755b71sa.jp」←ピュニコード変換
のような表記に切り替わります。
せっかく日本語ドメインで分かりやすく取得しているのにツイッターなどのいくつかのサイトでは
それが表示されないばかりか、英数字のランダムなドメインになってしまいます。
誰かがお店を紹介したくてリンクを貼ろうとしてくれようとしているのに、
「日本語ドメインだからそのまま貼れない」なんてこともあります。
このようにリンクの表示がばらばらになったり、リンクが貼りづらいデメリットがあります。
日本語ドメイン名のピュニコード変換・逆変換
登録数などの概況
2008年頃からドメインの登録数が増えていない
jpドメインはそれを管理しているjprsによって登録数が公表されていますが、日本語ドメインについては2008年の14万件から増えておりません。
2022年の現在の登録数は8万件となっています。
その他のドメインでは「.jp」が105万件、「.co.jp」が45万件となっています。
日本語ドメインを取得してみた感想
実際に日本語ドメインが人気のあった2010年頃、私もたくさんの日本語ドメインを取得していました。
当時、おそらく30~50個ぐらいは取得していたのではないかと思います。
URLが日本語で表記されるため、スマホで見た時などはかなりわかりやすく、個人的には日本語ドメインは好きでした。
ただ、ピュニコードの管理が大変だったり日本語ドメインサイトがだんだんと減っていくのを感じて、2015年あたりからは
ドメインを取得するとしても英語表記のドメインに戻っています。
2021年の現在では、独自ドメインの種類も増えてきています。企業向けの「.inc」や、お店向けの「.shop」など
以前にはない独自ドメインが登場していますので、このような新しいドメインで登録を検討しても良いと思います。
→500種類を超える独自ドメインの種類を解説
この記事の著者・プロフィール
Web制作を始めて約20年(HTML/CSS、Photoshop、Webマーケティング)。2005年から当サイトの運営を開始。
これまでに300個以上のドメインを取得、10社を超えるレンタルサーバーを利用してきました。
ー当サイトは一部PRを含みますー