【初心者向け】ドメインとは?種類や役割など7つの特徴を紹介
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ホームぺージ(ブログ)やメールアドレスを作る時に必要になってくるのがドメインです。独自ドメインとも言います。
独自ドメインとはホームページのURLになるものでもあり、メールアドレスのアドレス名になるものでもあります。
独自ドメインを持つには「お名前.com」や「エックスサーバードメイン」などのドメイン事業者に申し込みをするだけでOK。
ドメイン名が決まっていれば取得もかんたんで10分もあれば取得できます。費用も1年間で1,500円ぐらいで取得できます(.comの場合)。
独自ドメインにまつわる7つの特徴
ここでは独自ドメインに関する特徴や、業界の特徴を7つ紹介していきます。
独自ドメインの特徴
- ホームページのURLになる
- メールアドレスのアドレス名になる
- 種類が500種類以上ある
- 1年間の年間契約で登録する
- 料金は「.com」なら年間1,500円以下
- ドメイン事業者でドメインを登録することが出来る
- ドメイン無料キャンペーンだと無料でもらえる
- ドメイン事業者は「お名前.com」が圧倒的なシェア
特徴1.ホームページのURLになる
まず、ドメインの最大の役割はホームページのURLになることです。
具体的に説明すると domain-server-study.comという独自ドメインを取得したら
https://www.domain-server-study.com
というURLでホームぺージを作ることが出来ます。
取得する独自ドメインは世界で1つだけのものなので、同じドメインを他の人が取得することはできません。
そのためドメインから作成するホームぺージURLも唯一のものとなります。
実務的な操作を説明するとドメインを取得した後にレンタルサーバーを借りることで、データを置いてホームぺージを公開することが出来ます。
さらに次のようにページを追加することも出来ます。
https://www.domain-server-study.com/aaa.html
https://www.domain-server-study.com/bbb.html
特徴2.メールアドレスのアドレス名になる
もう1つの大きな役割は独自ドメインがあることによってメールアドレスを作れることです。
例えば以下のようなメールアドレスを作ることが出来ます。
info@domain-server-study.com(メインアドレス)
a.sato@domain-server-study.com(佐藤さん用アドレス)
メールアドレスの「@」以降に取得したドメインが来ます。「@」より前は好きな文字列をつけることが出来ます。
ドメインを1つ契約していれば、オリジナルのメールアドレスを何個も作れることになります。
ホームぺージURLが作れること。メールアドレスが作れること。この2つが独自ドメインの役割だと言えるでしょう。
特徴3.種類が500種類以上ある
独自ドメインには種類があります。例えば当サイトのdomain-server-study.comの場合「.com」と呼ばれるトップレベルドメインで登録しています。
この「.com」や「.jp」だったり「.net」の部分をトップレベルドメインと呼びますが、実にその数は500種類以上もあります。
以下はいくつかの例になります。
.net:ネットワークむけ(分野別ドメイン)
.shop:店舗むけ(分野別ドメイン)
.work:仕事むけ(分野別ドメイン)
.jp:一般むけ(国別ドメイン)
.co.jp:法人むけ(国別ドメイン)
それぞれのドメインの種類によって意味があります。例えば「.jp」は日本の国別ドメイン。「.inc」は企業用ドメイン。「.co.jp」は法人専用ドメインという意味合いがあります。
ドメインの種類は大きくわけて3つに分けられます。
gTLD(分野別ドメイン)
gTLDは分野別ドメインのことを意味します。商業組織用の「.com」。ネットワーク用の「.net」。非営利組織の「.org」といった、特定分野に割り当てられたドメインがあります。
登録にあたって一部条件があるgTLDもありますが、基本的には誰でも登録が可能なのがgTLDドメインです。本人とはまったく関連性のない分野のドメインでも取得することが出来ます。
新gTLD(新分野別ドメイン)
2012年以降に登録されたgTLDを「新gTLD」と呼びます。登録方法が変わったため新gTLDになってから種類が大きく増えました。
gTLDでは20種類ほどでしたが、新gTLDになって1200を超えるドメインが登録されているそうです(※JPNIC)。
実際にお名前ドメインでも400種類近くのgTLD・新gTLDを取得することが出来ます。
ccTLD(国別ドメイン)
ccTLDは世界各国の国ごとに割り当てられたドメインになります。アメリカなら「.us」。イギリスなら「.uk」。ロシアなら「.io」。中国なら「.cn」がそれぞれ割り当てられています。
日本におけるccTLDは「jp」になります。凡庸ドメインである「.jp」。法人企業のみ取得できる「.co.jp」。学校向けの「ac.jp」。政府機関むけの「go.jp」などがあります。
「.jp」についてはgTLDのように誰でも取得ができますが、その他のccTLDは取得の条件があるため個人が取得できるものではありません。
人気があるドメインは?
特に人気があるのが「.com」と「.jp」です。
「.jp」はドメイン数を発表しており2024年1月時点で111万登録されています。体感ですが「.com」はそれ以上の登録数があります。検索して出てくるのは「.com」「.jp」が多くを占めています。
その他にも分野別ドメインは何百種類もありますが、認知度の問題を気にしている人が多いのかドメインが取得しづらくても「.com」を選んでいる人が多いという状況です。
特徴4.1年間の年間契約で契約する
独自ドメインの契約期間は1年間単位となります。月単位での支払いは基本的にありません。
どの種類のドメインであっても年間契約の料金になっています。
また、複数年を一括して契約することもできます。
特徴5.料金は「.com」なら年間1,500円前後
独自ドメインの料金ですがドメイン事業者によってそれなりに変わります。お名前.com、ムームードメイン、エックスサーバードメインなど人気の事業者においておおよその標準料金は以下のようになります。
「.com」だと1,200円~1,500円
「.jp」だと3,000円前後
「.co.jp」だと4,000円前後
あくまでも概算値ではありますが、このあたりが各ドメインの価格帯と言えます。
その他の分野別ドメインの料金は様々
また、400種類以上ある分野別ドメインはそれぞれ価格が違います。
比較的登録数が多い「.com」「.net」「.info」などのドメイン料金は低価格になっていますが、
「.inc」のように5,000円以上もするドメインもあるので、分野別ドメインを登録する際はよく料金を確認してから登録しましょう。
特徴6.ドメイン事業者でドメインを登録することが出来る
独自ドメインを持つには「お名前.com」のようなドメイン事業者で申込みを行うことが必要になります。
各ドメイン事業者のホームページでは「ドメイン検索」というものが出来ます。検索することで登録されていない独自ドメインかどうかを調べることが出来ます。
このドメイン検索で空きドメインかどうかを調べて、無事空きドメインであれば申込みをすることが出来ます。
人気のあるドメイン事業者を一部紹介します。
特徴7.ドメイン無料キャンペーンなら0円で取得できる
最近では多くのレンタルサーバー事業者が利用者の囲い込みのためドメイン無料キャンペーンを実施しています。
これは、レンタルサーバーを契約するだけでドメインが無料でもらえるという内容のキャンペーンです。
レンタルサーバー事業者によってドメイン付与の条件が異なります。サーバー契約するだけで付与される所もあれば、12ヵ月以上など長期契約が条件になっているところもあります。
特徴8.ドメイン事業者は「お名前.com」が圧倒的なシェア
独自ドメインはいろいろな会社で取得することが出来ますが人気はお名前.comが圧倒的にシェアを持っています。各社が公表している登録実績数は以下になります。
お名前.com:2,900万
ムームードメイン:400万
スタードメイン:70万件
エックスドメイン:未公表
お名前.comがここまで人気なのはドメインを管理するための機能が豊富なこと。ドメインモニタリングやTMCH管理など様々な機能を使って
ドメインを管理することが出来ます。
以上が独自ドメインの7つの特徴になります。
ここまで独自ドメインがどんな物で、どんなことが出来て、どんな特徴があるのか。その概況をお伝えしてきました。
オリジナルのURLやメールアドレスを作りたい場合、独自ドメインは必ず必要になってきますので、どんなドメインを登録するか練りに練って考えておきましょう。
ドメイン取得の流れと決め方のコツ
ここからは独自ドメインを取得する上で、登録方法の流れと決め方のコツについて紹介していきたいと思います。
まず、独自ドメインは自分で好きなキーワードを考えて取得することができます。
ただし前提条件として同じドメイン名では重複登録できないという条件があります。
そのため、他の方が既に持っているドメイン名では登録できません。
そのため、もし「domain.jp」が欲しいと思ったら、まずは各ドメイン会社のホームぺージへ行ってドメイン検索と呼ばれる検索を行い、
空いているドメインかどうかを調べなくてはいけません。
そして、自分が欲しいドメインである「domain.jp」をこれまでに誰も登録していなければ、そのまま登録ができます。
単一キーワードや人気のキーワードが入ったドメインだと、すでに登録されているケースが大半なのでキーワードを長くしたり、
ドメインの種類を変えたりして探していくことになります。
- 「domain.jp」:× 既に登録されている
- 「domain.shop」:× ドメインの種類を「.shop」に変えるが登録されている
- 「domain-get.jp」:× キーワードを長くするが登録されている
- 「domain-sutdy.jp」:〇 キーワードを更に変えることで登録できた
独自ドメインは、そのままホームページURLやメールアドレスになるので、とても重要であることは間違いありません。
今後5年~10年と併用していくものになる可能性もありますから、じっくり時間をかけてドメイン名を考えましょう。
どんなドメイン名が良いのか?というのは時事的に流行もありますが、現時点では次のページにまとめている情報が
比較的参考になると思います。ドメイン名の決め方に悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
決め方1.簡潔なキーワードにまとめる
ドメイン名は出来る限り短く簡潔なものが良いとされています。
方法としては関連するキーワードにオリジナルの文字列を加えたり、そもそもキーワード自体が造語になるように取得しているドメインが最近は受け入れられています。
個人ブログであれば「blog」「Web」など関連するキーワードにオリジナル文字列をつけて「aaablog.com」とか「bbbweb.com」とします。
造語を作って単一キーワードとしてドメイン登録しているホームぺージも最近では多いイメージです。
決め方2.「-」や「数字」は入れない傾向にある
キーワードを連結させる「-」や、キーワードが被った際につけたす数字はあまり入れない傾向にあります。
「-」については、これまでドメイン名を決める際の定番のルールでもあるため、当サイトを含めてドメイン名に利用しているホームぺージは多くありますが、
近年、特に英語圏の傾向を調べるかぎり「-」が入っていないホームぺージが多数を占めています。
特に数字については、ドメイン名に含めない傾向が顕著になっています。
独自ドメインを登録したら
支払い期間の「期限切れ」には注意しよう
ドメインの取得で注意してほしいのが「期限切れ」です。
ドメインは1年ごとの契約になっていて1年間たつと契約が切れるわけですから、もう一度料金を支払わなくてはいけません。
期限が切れる1ヶ月前から何回もメールが送られてきますので、メールを確認すれば忘れることはありませんが、
メール自体を見ていないと、そのまま未払い状態になりドメインの権利が失効することになります。(※ドメインは1年ごとの有効期限切れに注意!)
私もドメインの支払いを忘れ、期限切れ後に気がついて焦ったことが何回もあります。
1週間ぐらいだと、そのまま料金支払って大丈夫なんてケースがほとんどでしたけど、
間に合わずにドメイン失効っていうのもありました。
最近になって、未払いでも期間が1ヶ月ぐらいであれば、ドメインを戻せるようになりました。ただし有料となり費用がかかります。
クレジットカードの自動支払いなどを設定することで、
忘れないように気をつけましょう。
この記事の著者・プロフィール
Web制作を始めて約20年(HTML/CSS、Photoshop、Webマーケティング)。2005年から当サイトの運営を開始。
これまでに300個以上のドメインを取得、10社を超えるレンタルサーバーを利用してきました。
ー当サイトは一部PRを含みますー